★純粋無垢な天使
ゾフィーに一目惚れしてしまうことも知らず、「他の誰か」を愛する日があるなどという想像すらしたことのないオクタヴィアンには、夫人の、束縛しないでいようという優しさがそっけなさとしか理解できずに泣きだす始末。
だからゾフィーと恋に落ちても自分がどうなったのかわからない。
これほどまでに善悪を超越していてなお純粋無垢であるオクタヴィアンはやはり「天使」と呼ぶしかない。
それだからこそゾフィーも、元帥夫人も救われるのだし、天使ならぬ人間として高められるのだ。
ちなみにこのキャラクターは、女性歌手が男役(いわゆるズボン役)を演じ、さらにその彼=彼女が劇中で女の振りをする。
こうした性別の撹乱は見る者にとって一層強くオクタヴィアンの天使性を印象付けることになる。
何故といって、天使とは「中性」あるいは「両性具有」なのだから。