本来食べ物ではないものを食べてしまうことは"異食"と呼ばれていて、問題行動の中でも、"弄便"(便をいじる行為)と並んで、もっとも手に負えないものとされています。
人格崩壊の到達点であるかのような表現をしている本もある。
専門書に書かれている対応策も消極的なものです。
危険なものは隠せ、というくらいならいいが、「何もない部屋に入れて鍵をかけておけ」だとか、「"抑制"もやむをえないでしょう」なんて平気で言う人すらいるのです。
しかもそれが、「本人のため」という理由をつけて主張されるのです。
しかし、こうした"異食"は問題行動であり、身体にも害をもたらすから、何が何でも防止すべきである、という立場からなされる対応法は、老人を追いつめていくばかりのように思われる。
ある病院、それもその地方では名のとおった中核病院だが、"異食"を繰り返す老人患者を、歩きまわらないように、腰につける抑制バンドでベッドに固定したという。