銀行検査の内容についてみると、5~7人の検査官チームが3週間から7週間かけて、
(1)融資先ごとの担保、損益の状況
(2)預金獲得競争や歩積み預金の状態
(3)その銀行の収益性などを中心として、債務保証についても融資同様、個別に検査していますが、「かりに債務保証を計上しなくても、この保証による融資そのものが焦げつかないかぎり、銀行検査ではみつけにくいのが現状だ」(『日本経済新聞』1979年5月20日)とは、大蔵省の弁です。
大光相銀の不正経理が発覚したのは、78年暮れ、大光相銀の経理内容を調査した検査官が、たまたま大光相銀の代理貸し業務をしていたある長期信用銀行を調べた結果、気付き、それから大光相銀の債務保証行為をひとつひとつ聞き出し、積み上げた額と貸借対照表に記載された額の差を突いて、ようやく不正の全容を明らかにしたものであるといいます。